私の「絶対音感じゃない」話

今回は音感のお話。

時々「絶対音感って持っていますか?」と聞かれます。

私は昔は持っていて

特に音に迷うということはなかったのですが、

高校でトランペットを始めてから狂うようになってしまいました。


というのも、トランペットの楽譜で表記される「C(ド)」は

実音でいうと「Bb(シb)」になるのです。

(一般的にブラスバンドで使われるBb管のトランペットでの話です。)

「C」と思いながら「Bb」を吹き続けるので、

気がついたら感覚がずれてしまっていました。


ずっと同じようにずれているならまだ良いのですが、

楽器の音は上記のように「Bb」を「C」と捉えるのに

ピアノの音はまだ「C」を「C」として聴こえたりもするので、

一つの曲の中でも聴こえる調が違ってしまったりします。


若干不便ですが、

基音さえわかれば大体とれるし、

耳コピで楽譜を作るときなどは相対音感でどうにかなるので

日常生活では(?)問題ないのですが


ライブでいきなりアカペラで歌うときなどはやっぱり不安になります。

うん、やっぱり不便ですね笑


耳コピと言えば、

バークリーにいた時参加していたゴスペルクワイヤのクラス。

(このクラスは素晴らしくて出来るものならもう一度参加したいぐらい!)

ゴスペルのメロディや歌詞は基本的に口承で伝えられるので、

先生が歌ったのをその場で覚えなければいけないわけです。

と言っても、複雑なものになってくると私は覚えきれず

紙にバババっと音名をメモしていました。

それを見ると周りの子達が

「えっ、すごーい、あなた絶対音感があるのね!(英語)」

「音をメモできるの?!見せて見せて!(英語)」

なんて言ってくるのですが

いそいでとったメモは上に書いたようにC調とBb調が混じったりしているので

「あああー、これは私にしかわからないメモでー・・・」と説明しなければならず、

うん、やっぱり不便でした笑

私から見ると、

大量のメロディを即座に覚えるみんなの方がすごいわ、という感じです。


あとすごいと言えば、

ジャズのアドリブとる楽器の人ですね!

用意がなくて、その楽器用のキーの楽譜を用意していなくても

その場で頭で変換して吹いたりしているの、

もう意味がわからないぐらいすごいです。

どうしてみんなそんなことできるのかしら・・・


というわけで何を言いたいかというと

絶対音感はなくても良いけどあると便利。

管楽器をやる人は私のように中途半端にならないように気をつけてください・・・と

言いたい。のかもしれないです。



0コメント

  • 1000 / 1000