飲んだくれ解釈 「銀の龍の背に乗って」
今、とある生徒さんのレッスンでやっている
中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」が良すぎる件。
本日は赤ワインを飲みながら、
特にその歌詞について触れてみようと思います。
あくまでも個人的解釈です。
中島みゆきさんは何と言っても歌詞の世界観が独特で素敵なんですが
この曲はまたなんていうか聴く側のイメージをすごく広げてくれる歌ですね。
まず出だし。
「あの蒼ざめた海の彼方で」
というマイナー調の出だしだけでもう
目の前に広がる世界とか
そこから引きで見た自分の姿(小ささ)とか感じちゃいます。
この歌詞だけでもうこの歌の映像の中に自分が入ってしまうのです。
ここだけでもうすごい。
そして何より唸ってしまうのが
その先のBメロに出てくる
「急げ悲しみ 翼にかわれ」という歌詞。
悲しみに命令形で何か言っているのを初めて聞きました。
いや、あっても「消えてくれ」とか「過ぎ去ってくれ」とか
そういう感じでしょう(このフレーズボサノバに多そうだな。笑)
この歌詞の凄いところは
たったこの2小節に渡る一文だけで
すでに主人公が悲しみを持っていて
乗り越えようとしているところまで
全て語ってくれるというところではないでしょうか。
さらにその後に続くのは
「急げ傷跡 羅針盤になれ」です。
そうか人生の傷って無駄じゃないんだ。
羅針盤となって自分を導いてくれるんだ。
この辺で一気に歌詞の中の主人公と
自分とをリンクさせる人多いのではないかしら?
そしてサビ直前。
昨日までは待っていただけの僕が
明日は龍の足元へ、崖を登り呼びます。
「さあ行こうぜ」と。
いやー、
もうこの曲聴いたら自分も龍の足元にいけそうです。
もちろん怖いんだけど、
それでも行かなければという気がします。
そして「さあ行こうぜ」と呼びたい。
ちなみにその直前の
「崖を 登り 呼ぶよ」は
恐らくあえて空白の多い譜割りになっています。
決して派手ではないサビですが
ここに少し空白を入れることで
自力で崖の上に到達したような達成感と爽やかさを生んでくれる
そんな気がしています。
そんな感じでまあとにかく素晴らしい歌詞です。
一体どんな人生経験を積めばこんな歌詞が出てくるんですかね・・・
ちなみにそんな中島みゆきさんの曲では他に
「かもめはかもめ」が好きで
ライブでも歌います。
こちらも素晴らしいです。
さて、あまりにこの歌が好きになってしまったので
今回はワインを飲みながら勢いでこんな解釈を書き起こしてみました。
朝見直してボツにならなければアップします笑。
今後もこんな感じで、
私なりの曲の解釈をして行ってみようかと思います。
(メロディについても色々ありますが
長くなるので気になる方はレッスンでやりましょう笑)
目指せシリーズ化。
雨野亜希子でした。
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