雑記 強制引きこもり生活に思うこと

今日は雑記です。

ほぼ完全な引きこもり状態になってから約2ヶ月経ちました。

いまだにふと「この状況は本当に現実だろうか」と考えてしまうこともありますが、いやいや本当なのですよね。子供の学校、自分の音楽生活、その他色々な部分で驚くほどの変化がありました。


お家大好き人間の自分としては引きこもり自体はそんなに苦ではなく、子供がパンを捏ねたいと言えばパンを捏ね(強力粉が手元にある間の話)、クッキーを焼きたいと言えばクッキーを焼き、ミシンをやりたいと言えばミシンを教え、紙粘土やレジンで小物を作ったり毎日花々の手入れをしたり一緒に勉強したり、それなりに忙しく幸せに生活出来ています。

(とは言えこれはたまたま子供が今の年齢だからうまく行っただけで、もっと幼児さんの時だったり、逆に反抗期の時だったら全く違っていたかもしれませんし、仕事もフルタイムとかだったら本当に大変だっただろうと思います。逆に仕事がコロナ前より減っているというのも恐ろしい現実なのですが、今は見ないふりをする私・・・)


それでも、ライブもレッスンもこれまでのように出来ない、そして先が読めないというのはそれなりにストレスで、不眠となった時期もありました。自分自身が落ち着いてきたと感じたのは、オンラインレッスンの研究会に参加して勉強したり、曲がりなりにも配信なども実行できるようになってきて、オンラインで出来ることやメリット・デメリットが自分の中で整理されてきた頃でした。


オンラインレッスンはもちろん通信状況により左右されますし、伴奏しながらレッスンというこれまでのスタイルが難しいというデメリットはありますが、逆にカラオケで歌ってもらうようになったことで、画像の生徒さんの顔を集中して正面から見られるようになったりというメリットもありました。また、これまでお会いすることもなかった遠方の生徒さんともレッスン出来るというのも利点です。何より、カラオケを準備したり、レッスン用の動画を撮ったりするので、これまでより入念に準備をするようになりました。(その分時間もかかるので大変ではありますが・・・)


ライブや動画の配信もまだまだうまく行っているとは言えませんが、こういう状況にならなければきっとまだYoutubeのアカウントすら作っていなかっただろうと思うと、自分には強制的とはいえ良い転機になったと考える事ができます。


これまでなかなか観られなかった他の人の動画なども観るようになりました。気になりつつ聴きに行けていなかった色々な人のライブを聴いたり、たまたま流れてきた動画でこれまで知らなかったアーティストを好きになったり、海外のアーティストの動画にコメントしたり、なんだか本当に世界が変わってきていて(本当はこれまでも出来ていたけれど埋もれていた事も含めて)、新たなスタンダードが今生まれてきていると感じるのです。


また一方で、配信が溢れまくったこの状況の後に、音楽業界がどうなっていくのか真剣な話し合いの場も増えてきており、私も1メンバーとして考えています。これまでにも訴えてきた通り、無料配信が当たり前になっては音楽業界は死んでしまいます。この先、お店に足を運んで くださるお客様と、お店に行けないけれどライブを楽しみたいお客様と、場所を提供するお店と、懸命に技術を磨いてきたミュージシャンがWin-Winになる関係を築いて行かないといけません。


そろそろ緊急事態宣言が解除される模様ですが、ライブハウスはまだまだ微妙な立ち位置で、おそらく模索が続くだろうと思われます。波に揉まれている感が半端ないですが、呼吸を整えて、時々周りを見て、 一掻き一掻き進んでいきたいと思います。

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